「ネズミってそんなに簡単に捕まるものなの?」と、行動する前から諦めていたのですが、実際にやると構捕まるんですよ、これが。
初めて捕まえたときは、わーわーきゃーきゃーで、ものすごくうろたえましたが、3匹捕まえると割と慣れてきます。
慣れてスムーズにというか冷静に淡々と処理できます。
さて、ネズミを捕まえるのには何を使ったら良いか。
ネズミを捕まえるのが初めての方に向けて、実際に自分で使ってるのから優先的に挙げてみました。
ねずみの罠1:まずは粘着シート式罠
一番初めに買うのは、ドラッグストアにもホームセンターにもどこにでもある、トリモチが付いている粘着シート式の罠だと思います。
素人からプロまで幅広くしようするのがこの粘着シート式の罠です。
ネズミが表面に塗ってあるトリモチの上を通るとくっついて取れなくなってしまう仕組みです。
粘着シート式の罠の魅力
粘着シート式の罠の魅力は「どこでも売ってるので手に入りやすいこと」「捨てるのが楽なこと」でしょうか。
通常はベージュや白が多いですが、黒もあります。
黒の方が良く捕れますがちょっとお高いので、まずは安いベージュなどを使って、ネズミが慣れて警戒するようになったら、黒の粘着シートを使うとよろしいかと思います。
処分も楽
半分に開いた状態で使用して、ネズミがくっついたらパタンと閉じてゴミとして処分します。
行政によって違うので、お住みなっている市町村に確認してみてください。
大抵は燃やせるゴミとして出せると思います。
くれぐれも軍手や手袋をしてください。ネズミは不潔だし、万が一噛まれたら大変ですので。
置き方にコツがある
ネズミの通り道に隙間なくびっちり並べるのが基本です。
そのとき、縁にトリモチが付いてない部分があるとこは重ねて、なるべく重なるように置くのがコツです。
そしてそれで1週間くらい様子を見て、それでとれないときは、バラバラと適当な置き方をします。
それでだめなら、別の場所に変えます。
下に新聞紙を敷く
ネズミがかかるとかなり暴れてシートごとひっくり返ったりします。
「床とネズミと粘着シートのサンドイッチ」なんて状態があり得ますので、下に新聞紙を敷くことをお勧めいたします。
意外と使えるダイ〇ーの粘着シート
一部の人の間(だれや?)で有名ですが、〇イソーの粘着シートは安いわりに、トリモチがしっかりついていて使えます。
粘着シートも高いのは高いので、数打ちゃあたる式にたくさん置く場合は安い方が良いかも。
(ただし水には弱いですけど)
ねずみの罠2:カゴ罠もおすすめ
カゴ罠は中に餌を入れておいて誘って、餌に触れるとバネの蓋が閉じる仕組みの罠です。
ばねで閉まるタイプの籠罠
こんなのが捕まるのか?と、買ったは良いけれど半年放置していて、まあ使ってみるかと置いてみてびっっっっっっくり!! 今までこんなのが家の周りにいたのか?というビッグなサイズの大クマネズミが捕れたのです。
そうですねえ、パソコンのマウスを一回り大きくしたくらいのサイズのネズミです。
うちは家の外で使うのですが、そのあと何回か捕りましたが、わりと大きな個体が入ってる場合が多いです。
中に入れる餌
ビッグチューを捕まえた時の餌は食パンの耳です。
他は穀物を固めたようなネズミ用の市販の餌も好きみたいです。
ネズミによって好みがあるらしいので、穀物系、ビスケット、かぼちゃの種、ドッグフード、ピーナッツとかいろいろ試してみるといいです。
ドブネズミなら魚肉ソーセージとか煮干しとかが好きみたいです。
うちはクマちゃんだけなので、ドブは試してないです。
昔からある上から入る籠罠
これも買ったけどお茶引いてます。一度も掛かったことないです。
これはドブネズミならかかるかもしれませんが、お利巧なクマネズミには向きません。
処理の仕方
生きていたらバケツや大きいビニール袋に水を張って溺れさせます。
可哀そうなので楽に始末してあげるのは、溺れさせるのがベストと思います。
ねずみの罠3:筒形トラップ
ネズミの好きな筒状で、中を通過すると罠が作動する単純な仕組みです。
昔から研究者が使う野生動物を生きたまま捕獲するトラップと似ています。
材質は塗装されたブリキ(?)、プラスチック製があり、最近いろいろ発売されているようですが、うちはチュートルマンというのを使っています。
餌は特に入れる必要がなく、どうしてもかからないときは入れると説明書にはあります。
丈夫で水にも強い
別に家の中でも外でも良い罠ですが、今は外のネズミ対策としてチュートルマンを365日、家の周りに3か所置いています。
ネズミが入ると罠の中を行ったり来たりする音がするので、ネズミがかかったとわかります。
捕れたあとの処分が楽
専用の黒い筒状の容器が付いているので、それにチュートルマンを入れて、水を注いで溺れさせます。
あとは中のネズミを捨てるだけで、ネズミを見ないで処分できるようになっています。
難点は高いこと
本当はもっとたくさん、できればクマネズミは上の方にいるので、屋根とか上の方に設置したいのですが高いのが難点です。
ひとつ3000以上、高い時は4000円以上しますが、たぶん半永久的に持ちそう。
プラスチック製のはもっと安めで、トラップの作動方式が違います。
中がもろ見えなので、捕まったネズミを仲間のネズミが見てしまい、学習されてしまう可能性があります。
ネズミの粘着式の罠(粘着トラップ)を使う方は多いですが、初めのうちは良くてもそのうちに捕れなくなるという声はよく聞きます。
頭の良いネズミは仲間が罠にかかったのを見て「これは危険なもの」というのを、すぐに学習してしまうからです。
ネズミが粘着罠にかかると「キーキー」鳴き騒ぎます。
普段はめったに鳴かないネズミは、この時は異様に大声で泣きわめきます。
通訳するとこんな意味です。
「あっー、ベタベタするやつに捕まってしまった!!!!! しまった! お前らこれは危険だぞ!」
この声で危険を仲間に知らせてしまうから、そしてもう一つフェロモンでも危険を知らせます。
いままでの経験で言いますが、うちの場合、鳴き騒ぐのは決まって粘着シート罠の場合でした。
ちなみに猫がネズミを捕えたときも同じように騒ぐので、粘着罠は敵に捕まえられた感があるのでしょうか。
あんなベタベタなものにくっついて身動きがとれないのですから、当たり前といえば当たり前ですけど。
案外騒がないのは籠罠です。
「あら、いつのまにか入ってた」ということも多いので、あまり大騒ぎはしないのですが、欠点もあります。
外から捕えられている仲間が丸見えなので、やっぱり危険だと学習されてしまいます。
なので、「危険」を仲間のネズミに知らせないで捕まえられる罠が理想です。
筒型のネズミ捕り罠いろいろ
筒型の罠は(有名なのは「商品名:チュートルマン」)は、ねずみが囲まれている狭い空間に入りたがる修正を利用した優れた罠だと思います。
もともと野生動物の研究のためにあった「シャーマン式トラップ」というものを、応用したものです。
踏板を踏むと扉が閉じる仕組みで、かなりシンプルなものです。
ただ、ブリキでできているので野外でも使えるし、半永久的に使える優れものです。
ねずみがこの罠に入ると扉が閉まります。そして行ったり来たり出口を探します。カタンカタンと音で人間は気づきますので、割とすぐに回収できます。
回収しないまま、置いておいても喚き散らしたりしないし、ブリキなので中が仲間に見えないので学習されなくてすみます。
ねずみの仲間のハムスターも筒状のトンネルの玩具を置いておくと入りますが、ねずみはトンネル状のものが好きみたいです。
目が悪いので、身体に何か触れさせて移動するためです。
- チュートルマンの優れているのは、先が見えるトンネル状であるという点
- 金属なので半永久的に使用できる点
- 中が見えないので他の仲間に学習されにくい
- ねずみを見ないで処理できる専用のケースが付いている
筒型の罠は他にもいくつかあります。
私は使ったことはありませんが、プラスチック製のものもあるようです。ただし、こちらは子ネズミサイズだそうで、大きなネズミには不向きなようです。
中も丸見えなので、かかった仲間を見てしまうのがどうかなと思います。
その名もずばり『ネズミ捕獲器』というのもありました。
中が見えてしまうというのは心配なさそうです。
海外では使われていたようで、日本にやっと上陸したタイプのだそうです。
こちらはネズミが入ると重さで蓋が閉じるという構造です。
筒型のネズミ捕り罠のねずみの処理
筒型のネズミ捕り罠でネズミを捕えたあとの処理法を書きます。
チュートルマンなら専用のプラスチック容器がセットで付いていますのでその中に入れて、他の商品ならバケツやビニール袋に水を張って、その中に罠ごと入れて溺死させます。
害獣であるイエネズミ(クマネズミ・ドブネズミ・ハツカネズミ)の場合は、捕まえたら逃がさないで必ず、責任をもってネズミの息の根を止めてください。
餌は要らない
そうそう、筒型罠は、餌は要らないんです。
ねずみの習性を利用しているので、餌は入れなくても入ります。
入れても良いのですが、なくても入ります。
良いですよ、筒状の罠、おすすめです。
ちょっと高いんですが、粘着罠を何枚も買うことを思えば安いかもしれません。
うちは一年中家の外に置きっぱなしなので、忘れたころにたまに入ったりしています。
もともと野外の小動物を捕まえるトラップの応用だけあって、ねずみ以外にもカエルとかヘビとかも入ってしまいますけどね。
ねずみの罠4:ばね式罠
おなじみ、トムとジェリーのあのばね式のネズミ捕りです。
どうやってはずすの?
捕れはするそうなのですが、あれ、どうやって外すのでしょうか?
ネズミは死んでると思うのですが、バネは強いし、怖くて絶対に外せないと思います。
なので私は使ったことがない罠です。
もし使うとしたら、使い捨てになるかも。だとしたら高い罠ですねえ。
ねずみの罠5:自作バケツ式罠
水を張ったバケツにトラップを仕掛け、ネズミは運悪く水の中に入ってバケツから出られなくなり溺れるという仕組みです。
ネズミ駆除といえば、粘着シートの罠を使うのが一般的です。
粘着シートは何しろ、ホームセンターでもドラッグストアでもどこでも買えますし、捕えた後の処理が、ただ半分に折って燃えるゴミとして捨てれば良いので簡単です。
ただし、欠点があります。
高いうえに、ネズミは学習能力が高いので、3回くらいはかかるけど、それ以降さっぱりという事態になりや手作り罠すいということ。
そうなると次は籠罠、それもかかりにくくなると、筒形罠、ギロチン罠・・・と、ネズミ駆除を自分でし出すと罠ジプシーになることも多いものです。
どの罠にもネズミが慣れてしまってお手上げという方。
そんなすれっからしのネズミ対策として「自作のネズミ捕り罠」を作ってみてはいかがでしょうか。
初めて見る罠ならきっとかかってくれる(はず)でしょう。
特別な材料はいらないです。
たぶん家にあるものの廃品を利用するか、なくても100均で買えそうなもので作ることができます。
今回は定番のバケツ式ネズミ捕り罠をご紹介いたします。
たぶん世界で一番、自作されていると思うのが「バケツ式ネズミ捕り罠」です。
バケツ式罠で使用するもの
- バケツ(ネズミがジャンプして出ない深さが必要)
- バケツの直径より長い棒
- ペットボトル、または空き缶
- ピーナッツバターなどネズミが好きそうなもの
- 水
- もみがら(あれば)
バケツ式罠の構造
バケツ式罠の構造はこのイラストの通りです。
バケツに棒を通し、ペットボトル(空き缶)を取り付けます。
ペットボトルにはピーナッツバターなどネズミが好むものを塗っておきます。
ネズミはハシゴ替わりの板を登り、ペットボトルに飛びつきます。
けれどもペットボトルはくるんと回るので、水に落ちて溺れてしまうという仕組みです。
下に落ちても大丈夫と油断させるために、もみがらを水面に巻いておくと効果的です。もみがらが手に入らなければ、ぬか、発泡スチロールでも代用できるかと思います。
バケツ式罠の感想
バケツ式罠でネズミは捕れるのかというと、、、、
外国では面白いようにとれるようで、実際かかる動画はたくさんあります。
アレンジもいろいろで、段ボールの落とし板を取り付けたり、電気ショックさせたり、みなさん工夫しています。
動画はグロいのでここには載せませんので、ご興味のある方はyoutubeなどで「バケツ式罠」で検索してみてください。
ですが、日本ではこれでうまくいったというのは記憶にないので、実際のところどうなんでしょう?
もちろん、私も作ったことがあります。
おびき寄せるためにピーナッツバターを使って、ネズミの通り道になっていた裏庭の笹やぶに置いてみました。
結果は….
残念ながら1匹も捕れませんでした。そこはいつも獣臭い場所なので、間違いなくネズミはいるはずなのに。
たぶん、笹やぶのネズミはピーナッツバターは食べなれていないのか興味なかったのかもしれません。
ネズミは好みの餌があるようなので、好きそうなものをくっつけておくとかの工夫が必要だと思います。
外国の人の動画で、効率を上げるように、回転するペットボトル(缶)にトゲを付けて、ネズミがびっくりするようにする工夫をしてるものを見たことがあります。
身近なものですぐにでも作れるし、あれこれ工夫のし甲斐はある罠なので、工夫をするのが好きな方はぜひチャレンジしてみてください。
それからこの罠は水が苦手なネズミでないとうまくいきません。したがって泳ぐのが得意なドブネズミには不向きかと思いますのでご注意を。
バケツ式罠でだめだったら
このバケツ式罠は、家にありそうなもので出来てしまうのでタダですが、正直効果はわかりません。
もしだめだったら、素直にプロのネズミ捕り業者に頼むのをおすすめします。
それが一番確実なのは確かです。
2週間置いてみた・・・
紹介しているのは外国のしかも農家みたいな方がほとんどなので、たぶん、すれていない田舎のネズミならかかるのかと思います。
うちはすれっからしのネズミなのでまったくかかりませんでした。
ネズミの罠で捕まえた後の処理は?
私たちと同じ哺乳類だしかわいいし、なるべくなら命あるものを殺したくはありません。
ですが、ネズミはかなり執念深い動物です。
なので、家の外に安易に逃がすと必戻ってきます。
そして今度は罠捕まえられない用心深いネズミに苦労する羽目になります。
なのでネズミの処分は1つしかありません。
「息の根を止める」だけです。
良く聞くのです「うちに出なくなれば良いのであって、殺したくないから逃がした・・・」
私はこれを安っぽい偽善者と呼びます。
絶対に、山や公園や畑や他所の家に捨ててはいけません!!
他の人が迷惑します。
ネズミは捕まえた人のモラルとしてあの世に送るしかないのです!
ちょっと力が入ってしまいましたが、実は我が家はそういう「だれかが逃がしてたネズミ」で迷惑しているので。
うまく捕れない~と嘆いている方へ
ねずみを罠で捕まえるのには最大のコツがあるのです。
ねずみの罠はたくさん用意するのがコツです。
しかも始めの段階で大量に使って、ネズミが学習する前に一気に捕るのがコツです。
したがって、粘着シート罠なども、予算次第でたくさん使うと効果も高いです。
ネズミ駆除のプロは実は素人と同じ罠を使います。
ですがネズミ駆除業者の使う罠は数が全然違います。
平気で粘着罠を段ボール箱にびっちり入った量を持ってきますので。
だからネズミを捕まえられる確率も高いのです。
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ネズミ駆除のプロを選ぼう!
ネズミを捕まえるには粘着式のネズミ捕り、粘着シート罠を使うのが便利です。
シートにはトリモチが付いていて、そこに付いたネズミごと燃えるゴミとして捨てることができます。
ネズミを捕えたあとの処理が楽なので、一般家庭からプロまで使うネズミ捕り罠です。
たくさん使うのがコツ
粘着シート罠はホームセンターやネットでもどこでも買えますが、できるだけたくさんあった方がヒット率が高いので、ケチらずたくさん買うようにしましょう。
少なくとも20枚、できればもっとたくさん。多ければ多いほどあとで苦労しなくてすみます。
「とりあえず1枚買ってみた」という買い方はまずだめです。
ネズミは必死に逃げますので、1枚だけだと逃げられてしまうことがあるからです。
設置は1か所に複数枚が鉄則です。
ネズミを捕まえる成功の秘訣は、ネズミに学習される前に一度に捕まえるということです。
仲間のネズミが捕まるのを見ると、その罠が危険なものとすぐに学習してしまいます。
特にクマネズミは知能が高く、初めの2~3匹は容易ですが、そのあとはさっぱりかからないということが多いものです。
したがって、一気に捕まえるのが大切です。
ネズミは2匹以上、家族単位で行動しますので、1匹だけと思わず複数いると思っておいた方が良いです。それを一度に捕まえるつもりでかかりましょう。
100均一のもの
数を多くという意味でおすすめなのがダ〇ソーの粘着シートです。
一枚100円なので20枚買ったとしても2000円と消費税で2200円。
ただし、もちろん欠点があります。
水にめっぽう弱いので、水にぬれない場所限定です。
それに粘着部分が乾きやすく耐久性はないので、風通しの良い乾くような環境だとすぐ乾いてしまうので、とりあえず使う用と考えておいた方がよさそうです。使いまわしもあまり望めません。
ただし、数はたくさん用意できますので、1発勝負のときはこれで十分です。
耐水性があるタイプ
床下や雨に濡れるようなところ、台所や厨房なら、耐水性があるものを選びましょう。
耐水性がある粘着シート罠は耐久性もあるので、使いまわしもできます。
粘着がなくなるまで、そのまま置きっぱなしにしても大丈夫です。
このタイプで安いものを探して、できるだけたくさん用意するのがおすすめです。
ネズミはかなりしつこい動物なので、床下や天井裏などに粘着シート罠を常時置きっぱなしにしておくと、忘れたころにかかっていることがあります。
その場合は断然このタイプを使用しましょう。
黒いタイプ
ネズミは目が悪いはずなのに、ベージュや白の粘着シート罠は見破るようになります。気配があるのに、ベージュや白でなかなか引っかからない場合は、黒い粘着シート罠を設置してみてください。
そこに何もないと思うのでしょうか、うっかりひっかかってくれます。
欠点は若干高めなこととでしょうか。
断然、黒い粘着シート罠の方がだんぜん成績が良いです。
置き方が大切
一番大切なのは、ネズミがそこを通るか、あるいは通りそうかということです。
予め、ラットサインや、ネズミのガサゴソする音を聞いたなど手がかりのある場所に設置しましょう。
そのうえで、粘着シートの基本的な置き方は以下の通りです。
複数枚を壁に沿って一列に置く、あるいは敷き詰める
ネズミは目が良くないので、身体を何かに密着させて移動することが多いので、壁、もしくは何かに沿って並べます。
その際、壁に沿わせてL字型に折って設置する方がヒット率が上がります。
ランダムに置いてみる
案外ネズミは端っこを通らないで真ん中を通っているのかもしれません。
一列に置いてダメなときは、ばら撒いたように置いてみましょう。
置き方を変えるとかかることがあります。
縁は重ねて置く
粘着シート罠には縁があります。
ここをネズミに通られてはせっかく置いた意味がありませんので、なるべくネズミが通りにくいように縁同士は重ねる工夫をしましょう。
新聞紙を敷いておく
ネズミが粘着シート罠にかかると、必死に暴れます。べとべとの身体でのたうち回ったり、シートごとひっくりかえたりしても大丈夫なように、下には新聞紙を置いておいた方が無難です。
粘着シート罠の上には餌を置かないで
やってしまいがちな失敗として、ゴキブリホイホイのように粘着シートの上にエサをおいてしまうこと。
ネズミの場合餌を置くのはNGです。
ネズミの移動ルートに粘着罠を置くわけですから、移動途中にエサがあるとネズミは急ブレーキで粘着シートの前で立ち止まってしまうからです。
餌を用いる場合は、餌を囲むように置くのならOKです。
殺鼠剤と粘着シート罠を使うのがおすすめ
殺鼠剤を使用するとネズミの判断力が鈍くなるので、粘着シートにかかりやすくなります。殺鼠剤を使用するときは粘着シートは必ず周辺置くようにしましょう。
粘着シート罠はどのくらいでヒットする?
かかるときは1日でかかります。
けれど、1~2週間は様子をうかがって、警戒心が溶けたころにかかることもあります。
さらに こちらが設置したことを忘れたころにかかることもあるので、一概にどのくらいとは言えません。
粘着シート罠で捕まえたらすぐに片付けること
ネズミが捕まったらなるべく早く撤収しましょう。
仲間のネズミが捕まった様子を見て学習することがあります。
気温が高い季節だとウジがわくこともありますので、できるだけ早い方が良いです。
ただし、あまり頻繁にチェックすると警戒されてしまうので、注意しましょう。
粘着シート罠はホコリが積もってもまだ使える(かも)
粘着シートはホコリがかぶると粘着性が薄れるので取り換え時になります。
ただし、楊枝や割りばしなどでトリモチ部分をひっかくとまだ使用できることもあります。
粘着シートは置き方で捕獲確率がかわるので、自分でやってみて捕まらないときはプロに相談してみましょう。
もちろん、捕まえるだけでは解決ではありませんので、ネズミの侵入口を塞ぐことが大切です。
それをしないとエンドレスな戦いになってしまいますから。
ネズミの通り道を探す
あと、これはとても大切なのですが、ネズミは毎日決まったルートを通ることが多いので、そういうとこはラットサインがあります。
うまく通り道を探してそこにしかけるのです。
ただやみくもに仕掛けてもネズミはかかりません。
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ニオイを付けない
ネズミは鼻が良いので、人間のニオイが付いたものは警戒します。
罠を触るときは使い捨てのビニール手袋などを使います。
毒餌(殺鼠剤)を併用
今売っているネズミ用の毒餌は、赤ちゃんやペットが間違えて食べても影響が少ないように弱い毒性になっています。
スーパーラッドのように毒に耐性のあるネズミもいます。
殺鼠剤を食べたネズミは弱って注意力が散漫になるので、粘着シートなどの罠を併用するのが一般的です。
併用することでネズミがかかりやすく、殺鼠剤に耐性が付く前に捕獲できるためです。
罠の種類とネズミの大きさの関係
我が家の周辺は古い家が多く、さらに道幅が狭いので住宅と住宅が近い。つまり ネズミに好まれる環境です
ネズミのテリトリーはだいたい「向こう三軒両隣」くらいなので、住宅同士が近いとネズミが行き来してしまうようです。
うちがいくら頑張って家に入られないようにしても、庭をネズミが通るのまでは阻止できない状況です。
なので庭や通路など家の外周をおネズミさんがよくお通りになられるので、我が家の周囲で、人目がつかない場所に罠をかけてあります。
ネズミさんは、たまにまんまと罠にかかってくれるのですが、ずっと不思議だったことがあります。
それは罠によって、かかったネズミの大きさに違いがあること。
どうも使う罠によって捕獲するネズミの大きさが違うんです。
※ちなみに、我が家の近所周辺のネズミは全部クマネズミですので、今回の話はクマネズミでのケースと思ってください。
なぜネズミの罠の種類によって捕れるネズミの大きさが違うのか
なぜ、罠によってかかるネズミの大きさが決まってしまうのでしょうか?
筒状の罠。
これはネズミに学習されにくい罠です。ブリキでできているのでネズミが罠に入った姿は仲間には見られませんし、粘着シート罠のように泣き叫ぶこともしないからです。
なのにこの筒状の罠には大きなネズミはかかったことがありません。まあ、筒の大きさからして限界はありますので、これは仕方のないことです。
粘着シート罠。
基本的にこの罠は、ネズミが罠にかかるとキーキー鳴いて危険を仲間に知らせてしまうので、ネズミが「これは危険なもの、近寄るな!」と学習してしまいがちです。
もがき苦しんでいる姿も仲間に丸見えです。
従って、経験豊かな大きなネズミはまずこの罠にはかかりません。
では籠罠ではどうでしょうか?
籠罠も中に捕えられてしまったネズミの姿、しかも大抵はしっぽが扉に挟まって痛そうになってますので、暴れた形跡があります。カゴなので当然、仲間から丸見えです。
やはり粘着シート罠と同じように学習されてしまいます。
ですが、この籠罠にはなぜか、いつもそこそこの大きさのネズミがかかるのです。
これは矛盾していませんか?
両方とも仲間に学習されてしまう点では同じなのです。
ネズミの罠の種類で捕獲するネズミの大きさも変わる
実際、私が使うのは「粘着シート罠」「筒状の罠」「籠罠」3種類。
これらを同時に、あるいは切り替えて使います。
粘着シート罠
「粘着シート罠」には極小~中くらいのネズミがかかる
ゴキブリホイホイのネズミ版といったところでしょうか?
トリモチの付いた面を上にして、ネズミの通り道に置いておくと、ネズミがくっついて捕れるという罠です。
この罠の優れたところは、ネズミを処分するときは、折りたたんでゴミ袋に入れもえるゴミとして出すだけという優れもので。便利なのでプロもアマもネズミ駆除で一番使われている罠です。
この粘着シート、1匹だけ大物がかかったことはあるのですが、それは例外で、かかるのは経験が浅い子ネズミから中ネズミがほとんどです。
筒状の罠
「筒状の罠」は小~中サイズのネズミがかかる
筒状の罠はいくつかありますが、私が使ってるものは「チュートルマン」という商品名で普通にホームセンターやネットで購入できます。
トンネル状なので、ネズミに警戒されにくい形になっています。ネズミが中に入ると両方の扉が落ちるという単純な構造です。
この罠は、ネズミが筒状のものの中に入る習性を利用しているため、ただ置いておくだけネズミが捕れます。
この罠には、基本的に小~中サイズのネズミがかかることが多く、大きめのネズミはあまりかかりません。
籠罠
「籠罠」は大きいサイズのネズミがかかる
これが私が使ってるの罠と同じタイプです。
餌をぶら下げて置いて、それに触ると扉がバネで落ちるという仕組みです。
初めてネズミがかかってるのを見た時は、本当にびっくりでした! カゴの中にパンパンになってるようなビックサイズのネズミが入っていたのです!
しっぽ抜きで20cmくらい、ドブネズミじゃないか疑ったくらいの大きくて太ったクマネズミでした。
ボスねずみだったのでしょうか?
それと共に、こんなに大きなネズミが家の周りを闊歩していたのか!という驚きでいっぱいでした。
それ以降も、このカゴ罠には大抵、中型よりも大きめのネズミがかかることが多いようです。
籠罠は大物ネズミがかかる理由
籠罠だけに大物がかかるという疑問はずっと不思議でした。
この3種類の罠で、決定的に違いがあることがあります。
それは餌です!
この中で餌を仕掛けるのは籠罠だけなのです。
幻冬舎:山﨑 收一著「捕獲具開発と驚くべきネズミの習性」という本があります。
これはネズミ駆除の会社の方が捕獲具を開発する上で、ねずみを観察して書かれた読み物です。
ネズミに困ったことのある方なら、かなり興味深い内容でおすすめの本です。
山﨑さんが行った観察のひとつに「豊富な餌が入った怪しい箱が餌場に現れた時の家族集団の行動」というのがありました。
クマネズミがいるところに、パンをたくさん設置したところ、ネズミはすぐに群がると予想したのですが、どうもそうではありませんでした。
なんと6時間もかけてやっと「1匹の勇気のあるネズミ」がチャレンジして餌に手を付けたのです。
それはそのネズミ集団の中でも大きな個体でした。
つまり「勇気のある大きな個体」こそが籠罠に捕まってしまうネズミのではないでしょうか。
豊富な餌があっても、親のチェックが済むまでは子は不用意な行動をしない。そんなルールが集団内にあるような気がしている。
幻冬舎:山﨑 收一著「捕獲具開発と驚くべきネズミの習性」
これで私の疑問が解けた気がします。
私がしかける籠罠には罠の中に、食パンの耳やキャットフードを入れていたのですが、量がいつも多めでした。
ねずみは見慣れないご馳走がたくさんあると、うたがってなかなか食べようとしないそうです。
さらに面白いのは、
クマネズミは大きな個体が捕れたあとは、ねずみの気配がなくなるそうです。たしかにたしかに!その通りかもしれません。
なので、大物を捕獲したければご馳走を用意して、籠罠を使うのがおすすめということになります。
この本によると、ネズミは小さな餌が目の前にあると、その餌の近くにいる個体が優先順位は関係なしに食べてしまいうということも書かれています。
従って殺鼠剤をネズミにエサを食べさせたければ、食べなれた環境で、少量の餌をやると成功率があがるということになります。
ネズミを捕まえるためには、ねずみの行動を知ることが重要ということになりますね!
<まとめ>
私の経験からだと、ネズミはかかるときは翌日までにすぐかかる。
かからないときはずっとかからないような気がします。
そしてどんな罠でもある程度置くと学習するのかパタッと罠にかかりにくくなります。
そのまま同じ罠を置いておいても、時間が経てば賢いネズミでも忘れてしまうのか、またかかったりすることがあります。
ネズミに悩まされている方(私も)なんとか工夫して1匹でも多く捕まえましょうね。
そしてネズミの侵入口はたいていの場合、1か所ではないことが多いものです。
侵入口を見つけて塞ぐとなると、プロのネズミ業者さんにお任せするのが確実です。

出典:
ネズミを粘着シートで捕獲するコツ
SHIMADA