捕まえると意気込んだはよいけれど、いざ、目の前に現れた「ネズミ」という生き物の存在は大きいものです。
ネズミを捕まえた、その後はどうしたら良いかわからない。
そんな方も多いのではないでしょうか。
案外カワイイ顔をしているし、小さくて哀れだし、気持ち悪い、怖い、こんないろんな感情が入り混ざってしまいます。
ネズミは放置しないで、必ず処理する必要がありますが、ネズミをとらえて処分するにあたってはいろいろ注意することがあります。
今回は、捕獲したネズミを安全に処理をする方法をご紹介いたします。
ネズミの処分で気を付けること
ネズミ「動く病原体」「走る黴菌」とも言われるように、不潔な動物です。まずこのことを頭に入れて作業しましょう。
ネズミの身体に付いていたダニや病原菌は、宿主のネズミが死ぬことによって新たな宿主を探します。
ネズミの駆除作業をするときは、多少大げさと感じるかもしれない気遣いをしたいものです。
身を守る
ネズミを片付けるときも掃除をするときも、使い捨て手袋とマスクを使いましょう。
大げさかもしれませんが、ネズミ処理後はなるべく入浴をして、着ていた服は全部洗うようにした方が安心できるし、気分的にも良いです。
消毒
室内ならば、ネズミがいたであろう付近は、アルコールや薄めた漂白剤で拭くと安心です。
ネズミの処分の仕方
自治体によるかと思いますが大抵の場合、ネズミは「燃えるゴミ」として出せます。
住んでいる自治体に確認してみると良いでしょう。
区や市のホームページを見ると、ネズミなどの害獣の処分方法についてのガイドラインが書いてありますので、確認してみましょう。
ネズミが死んでいるとき
ネズミは死んでいる場合は、冷静に対処できますが、ダニや病原菌はこちら(人間)に向かってやってきます。
素手で触るのは自殺行為ですので絶対にやめましょう。
粘着シート罠の場合
粘着シート罠なら処分は楽です。
ネズミを挟むように半分に折って新聞紙で包み、ビニール袋を二重にして燃えるゴミに出します。
籠罠の場合
籠罠の場合は蓋を開けネズミを新聞紙の上に出し、それを包んでやはりビニール袋で包んで捨てます。
ばね式の罠の場合
ばね式の罠の場合は、挟んであるネズミを外して捨てます。
なので勇気が必要です。不経済だし、分別ごみとしてどうかと思いますが、怖いのでそのまま捨てるという人もいます。
ネズミの死骸があるだけの場合
毒餌を食べたネズミや、猫などの天敵が捕獲したネズミは、ネズミの死骸だけそこに存在していることがあります。
こういうときは、ネズミの身体をつかまなくてはならないので、だんぜん火ばさみやトングがおすすめです。
なければ箸を使うと良いですが、長めの菜箸のようなものが怖くないですね。
ネズミが生きているとき
できれば、一番苦しまない方法であの世に送り出してあげたいものです。
多くの方がそうしているように、一番簡単で苦しませない方法は水に沈めることです。つまり溺死させて処分です。
粘着シート罠の場合
粘着シートならそのまま半分に折って厳重に包んだりガムテープを付けたりして、ネズミが出られないようにしてそのまま燃えるゴミとして出せます。
可哀そうなのと、万が一逃げられる心配があるので、粘着シート罠でも水で溺れさせると良いです。
でも怖ければ、殺さずそのまま捨てても大丈夫です。
粘着シート以外の罠の場合
粘着シート以外の罠なら、必ず息の根を止めてから捨てなければいけません。
溺れさせる方法
一番楽で短時間で殺す方法として、水に入れて溺れさせる方法があります。
罠ごとすっぽりと入るバケツがあればそれに入れて10分ほど放置すれば終わります。
容器はビニール袋が便利
ネズミを殺したバケツが存在してるのはなんとなく気持ち悪いので、私はバケツの代わりに大きめのビニール袋を使います。
それだとビニール袋ごと捨てられるし、断然楽です。
ネズミの処分で用意するもの
手袋
ネズミに直接触れなくても、周囲にはダニや病原菌が散っていますので、使い捨てのビニール手袋を必ず使いましょう。
台所で使うので良いですが、手にフィットするようなビニール手袋の方が使いやすくておすすめです。
新聞紙
死んだネズミを包むのに使います。
また、粘着シート罠を使うときは下に新聞紙を敷いておくと、罠事ひっくり返されても処分が楽です。
ビニール袋
ネズミを捨てるときは、2重にして口をきっちり縛っておきましょう。ハエが卵を産んでウジがわかないように。
また、ネズミを溺死させるときには大き目のビニールを使います。
消毒薬
ネズミは病原菌の塊ですので、ネズミがいたところは、消毒用アルコールで拭いたり、水で薄めた漂白剤で拭いておきましょう。
ネズミがいたところは糞や尿があります。排泄物も病原菌とダニだらけなので、きれいにしておきましょう。
火ばさみやトング
あると便利なものとして、火ばさみがあります。
ホームセンターやネットで購入できます。
パン屋さんに置いてあるようなトングでも良いですが、火ばさみの方が柄が長いので、ネズミをつまむときにも怖くないです。
手が届かないところに罠を置いたりするのにも便利ですので、火ばさみは何かと重宝する、かなりおススメの道具です。
捕獲したネズミの処理で慎むべきこと
ネズミに触る
ネズミに触れるのは絶対NGです。
ネズミにはノミ・ダニ・サルモネラ菌・チフス菌・E型肝炎・ツツガムシ・ハンタウイルス・ペスト菌・レプトスピラ菌などありとあらゆる病原菌が住み着いています。
ネズミを放す
命を奪いたくないということで、公園なり山なり雑木林なりにネズミを放してしまう人がいます。
害獣であるイエネズミを野に放すのは、野鳥の放鳥とは違いますので、絶対にやめてください!!
ネズミを放してしまう行為は、安っぽいヒューマニズム以外でしかありません。
ネズミを放したところの迷惑、公園の近くに住む民家や、生態系の影響をぜひ考えてみてください。
ネズミを捕まえたら捕まえた人の責任で、必ず息の根を止めてください。
ネズミを飼う
ネズミは可愛いし賢いので、ハムスターのように飼う人がいるんですよね。
知ったときはショックでした。
勘弁して!!と思いますが、病気になるとしたら、自己責任だし・・・ああ、でも人から人に感染する病気もあるから、やっぱりこれも迷惑行為ですよね。
お願いだから、ネズミを飼いたければペットショップの病原菌を持ってないネズミにして。