お庭でお花を育てたり、あるいは家庭菜園などで野菜を作ったり、ガーデニングを楽しんでいる方は多いかと思います。
これからの季節はまさに園芸の季節ですよね。
ただし土いじりには害虫害獣が付きものです。
せっかくキレイにした花壇や、家庭菜園がネズミやモグラの穴だらけになってしまった・・・なんてお困りの方おられませんか?
今回はそんな地中に生息するネズミやモグラの退治方法をご紹介いたします。
地中のネズミの種類
地中に巣を作るネズミは、畑はハタネズミ・野ネズミが多いですが、イエネズミの中でもドブネズミがこの習性を持ちます。
穴を掘るネズミ
ドブネズミは水辺を好みますので、よく河原の土手に巣を作って生息しています。
穴を掘るだけならクマネズミも土を掘って侵入口を作ります。
我が家も何回か庭の土を掘って床下に侵入されてしまいました。
コンポストに地中からやってきてちゃっかり餌を食べることもあります。
注意:家にネズミが地下から侵入する危険があります。
家の基礎部分は劣化による亀裂など、思いもよらない隙間ができやすいものです。
基礎の亀裂は外からではわからないものです。
ネズミが地下から家の中に侵入しないよう、基礎部分をチェックしましょう!

ドブネズミのトンネル
巣穴は、巣室が1個、トンネルが1本だけの単純なものから、3つの巣室を備え、分岐した複数のトンネルをもつ複雑なものまであります。
巣穴の大きさは入口は直径5-10 cmと比較的大きく、同時に複数の個体が出入りできるようになっています。

地中のネズミはモグラの穴を利用
ネズミとモグラには関係性があります。
モグラが作った穴にネズミが侵入して再利用することがあり、モグラ穴に住み着いたネズミによる農作物の被害が知られています。
ですから、モグラがいる状態を放置するとネズミを呼び、二次災害を招き入れてしまいます。
モグラがいる環境でネズミ被害があるのなら、ぜひモグラ対策を講じることが大切です。
モグラ駆除をするには、一番手っ取り早いのが「音波・振動で、敷地内になるべく近づけない環境を作る」ことです。
地面に刺しておく杭「モグラン」
モグラ被害で悩んでいる方がおられて、良いものを紹介してもらいました!
音波でモグラを忌避できる「モグラン」という、いかにもモグラ退治っぽいネーミングの商品です。
【モグランのしくみ】
モグラは「目」による視覚が発達していない分、「耳」の聴覚には敏感です。
この「モグラン」はモグラが嫌がる音波・振動で、敷地内になるべく近づけない環境を作るというもの。
地面のもぐらのトンネルに刺しておくだけ。かなりシンプルな構造ですが、もぐらが嫌う音波振動でもぐらを追い払うと評判の商品です。
【モグランの使い方】
- 上部の蓋を開け単一電池を入れます。
- 雨が入らないようきっちりと蓋を締めます。
- モグラ被害のある地面に刺します。
- スイッチをオン。
返金保証・キャッシュバック制度・1年間品質保証・代引き・送料無料という4大特典がついてるモグランをすぐに試してみてください。
地中のネズミ駆除にドライアイス
ドブネズミを含め地中に巣を作るタイプのネズミ退治として画期的な退治方法があります。
アメリカで画期的なネズミ駆除方法が話題になりました。
ネズミの巣穴に投入
それは地中のネズミの巣穴にドライアイスを投入するというものです。
サラ・D・ルーズベルト公園(Sara D. Roosevelt Park)でネズミ駆除チームが、3時間以上かけて67か所のネズミ穴の位置を確認、この巣の数から推測するとおおよそ250匹が地下にいるということです。
方法は簡単、そのネズミの堀穴にドライアイスを入れていきます。
シャベルでそのままドライアイスをガシガシ入れるかんじですね。
地上の巣穴同士が中で繋がっていることも考えられますから、ドライアイスを入れたら、別の穴から逃げられないように、土をかぶせてしっかり封鎖します。
90~100%のネズミはあの世行き
ドライアイスは放置すると穴の中で気体の二酸化炭素となりますので、地中で眠っているネズミは窒息死します。
この手法で90~100%のネズミが死に絶えるといいますので、かなり成績優秀です。
環境も汚さない ネズミも苦しまない
しかも、ドライアイスは放置すると気体になってしまいますので、ゴミも残さず、環境も汚さずの画期的な方法と言えます。
酸欠なのでネズミは眠るようにあの世に行けでしょうし、人道的にも優れている方法かと思います。
ドライアイスが使えるネズミ
ただこの手段ができるのは地面の中に巣を作るネズミのみであること。
残念ながら地中にネズミがいるときでないと使えない手段なので、地上にネズミがいたら無意味です。
ドライアイスの購入方法
ドライアイスは、インターネットでも購入できます。
個人宅の庭くらいならなんとかなりそうですが、畑ともなるとかなりたくさん必要になるかと思いますのでコスト的にどうでしょう?
ともあれ、このドライアイスを使ったネズミ駆除法は大変画期的な方法と思いますので、地中に穴を掘られて困っている方、試してみてはいかがでしょうか。
他にもいろいろ地中のネズミ対策
捕獲罠
やっぱり地道に捕獲罠を使うことが一般的です。
ただし注意したいのは、野外ではネズミ以外のものが罠にかかってしまう危険があること。
粘着シート罠は野外での使用はとても危険なのでやめてください。
野鳥や野良猫がくっついてしまい、悲劇的なことになってしまいます。
※もし粘着部分がくっついたら食用油と小麦粉で対処してください。
野外では筒状の罠(例:チュートルマン)がおすすめです。
入ると音がするのでわかりやすくていいです。
籠罠も良いけれど、野鳥がかかってないか毎日必ずチェックする必要があります。
殺鼠剤
野ネズミ用の殺鼠剤が売っています。
ホームセンターのガーデニングコーナーやネットでも購入できます。
こちらは雨が降っても成分が流れないもので、田畑・花壇、ビニールハウスを含む農耕地で使える農薬登録の殺鼠剤です。
そして、どこまで信用してよいのかわからないと個人的には思ってますが一応「食べて死んだネズミを他の動物が摂取しても、その動物が中毒になる心配はない」と書いてあります。
ネズミが嫌いな花
花壇ならネズミが嫌う花を植えるという手もあります。
ネズミはユリ科の植物が嫌いです。
なので昔から水田の畔にネズミが巣を作らないようにヒガンバナを植えていました。
ユリ科の植物としてはスイセン、ユリもネズミが嫌う植物です。(ただしユリの根っこであるゆり根はネズミの大好物)
あとはケイトウ(鶏頭)の花もネズミが嫌います。
昔はケイトウをいぶしてネズミ除けに使ったといいます。
唐辛子も嫌いな植物です。
風車
ネズミはわかりませんが、風車はよくモグラ避けに使われます。
風車が回る振動を嫌います
ペットボトルで簡単に作れますし、環境にも優しいので、家庭菜園で実践されている方はたくさんいらっしゃいます。
ガム
「現代農業」という雑誌で紹介された手法。
モグラをガムで退治する方法です。ガムを食べたモグラは腸閉塞をおこし昇天されるということです。
この動画はガムをネズミが食べてます。ネズミでも有効です。
モグラはガムはオレンジ味が好きなんだとか。
石油
昭和30年代の「家の光」という農業雑誌に「モグラの穴に石油を染み込ませた布を突っ込む」というのが書いてありました。
ニオイに敏感なモグラやネズミは逃げていくそうです。
ただし、石油が染みついたものをお日様の下においてどういうことになるかわかりませんし、土に染み込むのかもわからないので自己責任でどうぞ。
爆竹
モグラやネズミの穴に爆竹を入れて火を付けます。
大きめの空き缶や要らない鍋などで蓋をすると、より共鳴してより効果があがります。
これを2週間ほど続けると逃げていきます。
出典:
コンポスト内に出没するネズミの仲間
ネズミ駆除の新しい武器はドライアイス、米ニューヨーク
湖岸、並ぶペットボトル風車
モグラ撃退に爆竹の破裂音