ネズミというと、おとぎ話やアニメのキャラクターに出てくるような可愛らしい姿を思い浮かべてしまいます。ですが実際のネズミは姿形には似つかわしくないほど不気味で不潔で、私達に恐ろしい損害と病気をもたらす怖い存在です。
そんな怖い存在であるネズミ。あまり側に来てほしくないネズミですが、きっかけさえあれば家や店舗にやってきます。今回はそんなネズミがやってくる理由と、どんなときにネズミの存在に気付くのかをお話してみたいと思います。
ネズミの存在に気付くきっかけ
天井裏でネズミの運動会の音を聞いたり、ガサガサ何かが動く気配がしたり物音でネズミの気づくこともあります。
ですが、ネズミはかなり用心深く、人が寝静まった深夜や、人が留守をしている最中に行動していることも多いため、気が付いたときはもうすでに年月がたっていたなんてこともざらです。居住空間に現れることには、住み着いてそれなりの月日を過ぎたときであることが多いようです。
ネズミの食害であったり、ねずみの糞尿を発見してネズミの存在に気付くケースも多いものです。
- ネズミが動く音や鳴き声を聞いた
- ネズミの齧り跡や食べた形跡を見つけた
- 何かを齧る音が聞こすす
- ネズミの糞尿を見つけた
- ネズミの姿を目撃した
- ネズミに寄生していたイエダニやノミに咬まれた
- 電気が点かない
ネズミがやってくる理由
ネズミというのは、案外家の外をうろうろしているもので、もし隣近所で解体があったりネズミ被害があるのであれば家にやってくることは十分に考えられます。
食べものにつられてやってくる
ネズミがやってくるきっかけになるものはやはり「食べ物」の存在です。ネズミは小さな身体に似つかわしくなく案外大食漢で知られています。なんと一日に体重の約10分の1から4分の1程度の餌が必要と言われています。胃袋が小さいため、しょっちゅう食べていなければなりません。 餌がなくなると寒いときで1日、暖かいときでも4から5日で餓死してしまいます。
したがって大食らいのネズミは常に食べ物を探しながら生活しているのです。たまたま入った家に食べものがあれば「ネズミ食堂」として利用するようになります。
クマネズミやハツカネズミは米や小麦などの穀類は大好き、ドブネズミは動物性のものが好きと言われていますが、基本的にネズミは人間が食べるものなら何でも食べます。
思いがけないものまで食べます。例えば石鹸、歯磨き粉、花や観葉植物、お供え物、薬などなど。要するに有機物であれば口にしますので要注意です。
巣作り子育てに利用する
家に食べものがなくてもネズミに住み着かれることがあります。もし家に巣材になるものが置いてあって温かく安全が確保できるような場所であれば、ねずみは喜んで巣にするでしょう。
ネズミが巣作りに利用する空間は、3か所の出口があって人目に付かない場所を好むと言います。巣材になる断熱材は豊富にある天井裏などは特に要注意です。
巣材になりやすいものは極力置かないように気を付けましょう。
- 紙類(段ボールや新聞紙などないかチェック)
- 布類(着ない服やタオルなどは衣装ケースに仕舞おう)
- 断熱材(天井裏や壁の中)
- ビニール袋(不要なビニール袋はとり置かない)
通り道として利用する
食べものがあるわけではなく、巣にしている様子もない、けれども毎日同じ時間にネズミが通る気配がすることがあります。そんなときは単に通り道として利用されていることもあります。
毎晩ネズミが通る音がしていたのですが場所が特定できず困っていたことがあります。ネズミ音は場所の特定が難しくて、音はすれども場所がわからないことはよくあります。
よくよく調べて見たら軒下のところに鉄筋がありまして、そこを通り道にされていました。
ネズミというのは案外時間に性格で、毎晩同じような時間に一度だけ聞こえる音でした。
行ったり来たりはしないので通るだけだったのだと思います。
それがこの写真。ハシゴを登って見つけるのに苦労しました。
ばっちりラットサインが付いていましたので、粘着シートを仕掛けました。
中くらいの大きさのネズミが1匹を捕獲しただけでしたが、それ以来ここを通り道にされることはありませんでした。
ネズミの通り道を確かめる方法
ネズミを効果的に捕獲するにはネズミの通り道を把握することが近道です。
黒ずみや糞や毛などは落ちてないかチェック
上の写真でわかるように、ネズミの通り道は煤(すす)のような黒ずみが付きます。ネズミの身体から出る皮脂と汚れが付着するのです。何度も通ると汚れがひどくなり真っ黒になっていきます。
またネズミの齧り跡があったり、ネズミがいるところには糞や毛が落ちていることも多いので、それもチェックです。このようなネズミの痕跡を「ラットサイン」と言います。
ニオイがする
私が一番自分であてにしているものは「ニオイ」です。ネズミのニオイはカビのよう独特のニオイです。嫌なことですがこれつまりはネズミの「尿のニオイ」です。突然ふわっとニオイを感じることがあったりするのですが、私の鼻センサーは性能が良いようで、これまでニオイを感じた後は間違いなくネズミがいました。
それから、ネズミの死骸があるとこれもニオイがします。つまり「死臭」です。
私が体験したのはすでに干からびてあったので、干物のようなニオイでした。魚の干物は良いニオイですがそれを嫌なニオイにした感じです。ネズミが腐った状態のものは嗅いだことがないのでよくわかりません。
どちらにしろ嫌なものなので、罠でネズミが獲れたらすぐに処分するようにしましょう。殺鼠剤を用いるとネズミがどこで死ぬかわからないので使うなら粘着シート罠と併用するようにした方が良いですよ。
足跡を探す
ネズミの通り道に小麦粉やクレンザーなどを撒いておいて足跡を探すという方法もプロはよくします。現在進行形でネズミが通り道にしているかがわかります。
ネズミがいるかを確かめる まとめ
ネズミがいるかもしれないときは、プロのネズミ駆除業者さんに見て確認してもらうことをおすすめします。
また、かつていたけれど今はわからない場合もおすすめです。「今ネズミがいるのか」「かつてネズミがいたのか」もプロならではのノウハウでみわけられます。
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出典:国土交通省 国土技術政策総合研究所