今は冬ですので、ネズミが家に入られやすくなる季節です。
特にクマネズミはもともと温かく乾いた環境を好むため、冬は寒さが苦手です。
従って、冬場は家に侵入されやすい季節です。
侵入し、気に入った環境であれば冬場でもそこで巣を作り、小作りに精を出し子孫繁栄してしまいます。
ネズミが「気に入った!ここで巣を作ろう!」と判断する場所にはいくつかの傾向があります。
ネズミが巣作りしやすい環境
- 巣材があるところ
- 餌のあるところ
- 囲まれている狭い空間
- 暖かいところ
- 出入口が2か所以上あるところ
だいたいネズミが巣作りしやすい環境というのはこんな感じです。
ネズミが巣作りしがちな場所は?
例えば、キッチン周り
キッチン周辺にははネズミが大好きな条件がそろっています。
- 巣材はビニール袋
- 餌はキッチンにある食品
- 冷蔵庫の裏は囲まれて狭い
- 冷蔵庫の裏は暖かい
- 壁の隙間や排水周りなどを出入口にしてい る
餌は生ごみ、床に落ちている食べ物くず、保存食などいくらでもあるし、飲み水もあります。
身体の小さなネズミですから、ちょっとの食べ物や水でも充分なエサになってしまいます。
さらにスーパーの買い物袋や紙などを持ち込んで温かい巣を拵えることもでき、ネズミ的には快適空間ではないでしょうか。
システムキッチンは見栄えは良いですが、実際は隙間が多く、ネズミがこっそり入って生活していることがあります。
ちなみに、普段は存在にまったく気が付かなくてもネズミが住み着いていて、被害を受けてから気が付いたなんてことはざらにあります。
壁の中も大好き
ちょっとした狭い隙間が大好きなので、壁の中も巣を作られやすい空間です。
壁の中にある断熱材にンネルを作り、そこを移動ルートにしたり、巣を作ったりすることもあります。
殺鼠剤を使用した場合、壁の中でねずみが死んでしまい、壁に穴を開けて取り出す大仕事になってしまうことも考えられます。
身体の小さなネズミですが、大損害を被ったりしますので必ず駆除しなければなりません。
寒い季節は天井裏が好き
いわゆる「天井裏の運動会」は冬のネズミの風物詩(?)です。
この運動会をするネズミはクマネズミです。
寒い季節が苦手なクマネズミ。彼らはもともと森の中で樹上生活をするネズミです。高い場所に登るのなんてお茶の子さいさいです。
部屋の中で温まった空気は上に登ります。なので天井というのは意外に温かいのです。しかも電気の傘周辺は温かいので、ネズミは好んでそこに温まるようです。
もちろん天井裏には断熱材がたくさんありますので、その中に巣を作って冬でも繁殖してしまいます。
床下は人間の目に触れない場所
床下には通風孔や穴をトンネルのように掘って侵入します。
トンネルを掘るのはドブネズミと言われていますが、うちのクマネズミはかなり長いトンネルを掘って、やすやすと侵入してしまいました。
我が家の何処がそんなに魅力的だったのでしょう?
それは今もって謎ですが、床下は人がめったに見ない場所ですので、ネズミ的には居心地が良い空間のようです。
粘着シート罠に小さな子ネズミがかかっていたことがあります。
おそらく床下にあったゴミくずを使って巣を作り繁殖していたようです。
死角になる場所
普段は人間が見ない場所にネズミが住み着いていることがあります。
餌となる米が置いてある神棚、そしてお供え物がある仏壇の後ろ、使わない押入れの奥、家具の後ろなど、思わぬスペースに巣を作るものです。使わないソファーの中に作られているのも見たことがあります。
ネズミは目に付きやすい広い空間は好みません。物が多くごちゃごちゃした空間を好みます。ネズミに好かれないように普段から余計なものを置かないようにしましょう。
ネズミの巣作りに使う巣材を置かない
ネズミに使う巣材があるとあると、好んで巣を作る傾向があります。
これらのものが家の中にないかチェックしてください。
- 布類
- 紙類
- ビニール袋
- 葉っぱ・枝
- 断熱材
- 使わない布団
普通にありますよね?そんなもの生活していればいくらでもあります。それらが全てネズミの巣作りに使われてしまうのです。
ネズミは価値を知りませんので、たとえそれが高価な掛け軸であっても、高価な着物であっても巣材にします。
私の知人で、大切な屏風をネズミに齧られて巣材にされてしまった方がいます。
もし、不自然に物の切れ端が集まっていたり、盛り上がっていたりしていたら要チェックです。
また、ねずみがいる場所は汚れがあるものです。
それをラットサインと呼びますが、煤(すす)のよう黒い汚れ、あるいは糞や毛、齧り跡を発見したときはネズミがいる(いた)証拠です。
ネズミの巣の撤去はどうするか
ネズミの巣を見つけたということは「繁殖をしていた」可能性が大です。
巣はなるべく早く処分すべきですが、巣と言うのは病原菌の塊です。
撤去は慎重に行う必要があります。
撤去はプロにまかせよう
できれば、巣の撤去はプロにおまかせした方がベターです。
巣の撤去は不衛生のため慎重に行う必要があるためです。
そこに巣があるということは、もうすでに巣で繁殖している可能性があります。
そして巣がひとつだけとは限りません。
ネズミは複数匹いるグループで活動しているので、それでも終わりではないかもしれません。
繁殖しているとなると、正直素人では難しいかと思います。
ネズミ駆除業者はプロですので、ネズミの巣の撤去からネズミの捕獲、再発防止までをきちんと請け負ってくれるはずです。
ネズミ110番は365日24時間対応ですので、すぐ対応してもらえます。
もちろん調査と見積もり無料、追加料金なしの業者ですのでおすすめです。
自分で撤去する場合
それでも自分で撤去をするということなら、以下のことに気を付けて行ってください。
不衛生ですので身支度は万全に
- 使い捨て手袋
- マスク
- ゴーグル
- シャワーキャップ
身支度はきちんとして、なるべくホコリをたてずにビニール袋にいれ、
ビニール袋に中に何でも良いので殺虫剤をかけておくと良いでしょう。
ゴミに出すまで厳重に密封てください。
消毒
巣のあった場所を消毒するのですが、ここで掃除機を使うのはNGです。
掃除機を使うと病原菌やダニをまき散らす危険があるからです。
なるべくホコリを立てないようそっとホウキで掃き、アルコールや次亜塩素酸ナトリウム液(塩素系漂白剤等を水に約0.05%濃度に希釈)で消毒しておきます。
シャワーと洗濯
衣服にネズミの糞、そしてダニや病原菌が付着している可能性があります。衣服はすぐに洗濯し、できればシャワーを浴びて清潔にしてください。
ネズミに巣を作らせないために
ネズミに巣を作らせないためには、もちろんネズミを家に入れさせないことが一番です。
それにはネズミに嫌われる環境づくりを心がけましょう。
ネズミが巣作りしたくなくなるには・・・
- 整理整頓し、物を置かない
- 食べ物を置かない(齧られない容器に閉まっておく)
- 巣材を放置しない
そして一番大切なのは、日頃から「ネズミがいないか気に掛ける」ことも大切かと思っています。
どうぞ皆さまもネズミに好かれない環境づくりをしてくださいね!