天井でトコトコ足音が聞こえる・・・。
「妖精さん? まあ、可愛い妖精さんがうちで何してるのかしら」
現実を見つめたくない人は、こんな風に強引に妄想の世界に入る人もいるかもしれません。
天井で妖精さんが運動会?
ですがその妖精さん、たまにしかこなかったのに、だんだん連日来るようになります。
やがてそのかわいらしいトコトコ音は、あっちでもこっちでもトコトコ聞こえるようになります。
妖精さんの乱暴なかけっこ
そののちトコトコはドタバタになり、夜な夜などったんばったん大運動会が繰り広げられることになります。
もちろん本当は妖精の正体はわかっていますが、放っておけばどこか行ってくれるかもしれません。
「お願い、どこかに行って!」
部屋に出没する妖精さん
妖精さんには人間の願いは通じないらしく、どこかに行くどころか、やがて天井から部屋に出没するようになります。
食い意地のはってる妖精さん
置いておいた食べ物が消えていたり、菓子の袋が食い破られたり、しまいには黒い排泄物が点々と置いてあるようになります。
そこでやっと重い腰を上げて何とかしようと思い立ちます「ねずみ駆除」を。
天井の運動会は懐かしい?
この天井のドタバタ音。
ある年齢以上の方は「懐かしい音」と捉える人もいるようです。
とあるアパートに住んでいる住人が、天井にネズミが住んで運動会をしている、何とかしてほしい。
と、大家に訴えたところ、「最近、うちも聞こえるよ、懐かしい音だね」なんてノスタルジックに答えるだけで、何もしてくれなかったそうです。
結局その人は別のアパートに引っ越しました。
ネズミは楽しんでいるのではない
子供のころ、建て壊す前の実家も、冬になるとこの運動会は毎年恒例で、親は平然と「また運動会してるね」と、平然と構えてたものです。
実はこの運動会の正体は、楽しそうに遊んでいるイメージですが、事実はかなり違います。
天井の大運動会は、ちょっとショッキングですが「共食い」です。
共食いをする理由
ネズミはテリトリーを持つので、外部からよそ者がやってきたり、冬に餌が不足して食糧難になると共食いをします。
しぶといネズミですが、案外デリケートな面もあって、1~2日食べないと小さな体を維持できなく餓死してしまいます。
ネズミは大食漢
小鳥やネズミなど、身体の小さな動物はエネルギーを蓄積できないので、絶えず食べてないと死んでしまいます。
なので、ネズミは身体の大きさのわりに大食漢です。
冬は食べてないと身体が冷えるので飢えは凍死と直結します。
なので、つねに餌を求めて家の中にまで入って、食べ物を探すのです。
天井で運動会してるなら床下でも運動会
天井にネズミがいるのに気づくのは音が響くからわかりやすいというだけで、実際は壁などを伝って床下にもネズミが移動している可能性があります。
床下にネズミが居ても、天井に比べて音が響かないので、気が付きにくいだけだったりします。
気付かない床下のネズミ
天井の運動会も、ネズミの侵入ルートを調べてみると床下だったりするケースもあります。
床下は湿気防止のために換気口がありますが、よくそこから入られることが多いです。
まさに我が家がそうだったのですが、換気口がふさがれてなかったのです。
どうぞこちらからお通り下さいとばかりに、ただの四角い穴が開いているだけでした。
換気口は要チェック
常々思うのですが、大工さんは家を建てるときに耐震や耐火などには気を付けてくれますが、ネズミのことはあまり気を配ってくれないように思います。
ホームセンターに行くといろいろなサイズの換気口がありますので、それで塞ぐと良いです。
もしくは金網で塞ぐだけでも大丈夫です。
換気口が古くなって穴が開いていてそこからネズミが侵入することもありますので、気を付けて点検してみると良いですよ。
天井の運動会の次は居住空間
天井と床下にネズミが来てると、次は居住空間です。
はじめは、夜電気を消すと小さな音でこっそりトコトコしてるだけなのに、こちらか何もしないとなると、かわいらしいネズミもだんだん大胆になり、今度はいよいよ居住空間に出没するようになります。
自らの意志でいなくなってはくれない
「放っておけばいなくなるだろう」
そう考えがちですが、これは間違いです。
ネズミは黙っていても、自らの意思でいなくなったりはしません。
怖いし、気持ち悪いし、見るのも嫌、誰しもがそう思います。
でもなんとかしてネズミがいなくなる対策をしないと、事態は改善しないのです。
「捕まえるとか怖いことできない、共存でいいよ、もう」
そんな風に考える人もいるかもしれません。
ネズミは家を侵略する
でもねずみってね、始めは可愛いし、駆除が可哀そうな気がしてためらうんですけど、そこで放っておくと、だんだん図に乗って家を侵略していくんです。
グレムリンという映画がありましたが、あれそっくりです。
そうなってから駆除するのは大変ですよー。
もちろん数が少ない方が楽に決まってますからね。
ダニやノミやおそろしい病原菌
それにネズミのダニって、もんのすごく痒いですよー。
ノミ・ダニ・恐ろしい病原体もたくさん持ってます。
そんな生き物に台所をベタベタ歩かれるのって耐えられます?
ネズミと共存するならそういうのを覚悟しなければなりません。
天井の運動会:ネズミが家に来る目的
ネズミが家にやってくる理由は一般的にこのようなことが考えられます。
- 餌を食べるため
- 休息するため(子育てするため)
- 隠れるため
- 通り道にしてる
餌がなくてもネズミがいる場合
うちに餌がないのに、どうしてやってくるんだろう?
完全に餌を隠してるのに、ネズミが来る家。
それは1以外の目的だからかもしれません。
ネズミに嫌われる家にする
つまり この逆にすればネズミに嫌われる家になるということです。
ネズミが居にくい状態にするのです。
- 餌をなくす(隠す)
- 休息しずらい環境にする
- 隠れられないよう物をごちゃごちゃ置かない
- 侵入口を塞ぐ
と、まあ言うは易しです。
ネズミ駆除は根気が必要
簡単そうな気もしますが、なかなか簡単にいかないのがネズミ駆除です。
というか、先が見えないくらい大変です。
ネズミをつかまえるのは自分である程度はできるので、皆つかまえるんですよね。
でもある程度捕まえると、たいてい限界がやってきます。
- ネズミに学習され罠で捕まらなくなる。
- 殺鼠剤は高いのにネズミが食べてくれない。
- そしてネズミの侵入口を完全に塞ぐのが難しいということ。
そんなときはプロにお任せしましょう。
やっぱり楽だし、勉強になります。
それに今後またネズミに入られことがあっても一度塞いでおいた箇所があると助かります。
うちも以前、プロに塞いでいただいたことがあるのですが、新たに開けられた穴や、家の経年劣化の箇所が出てしまった箇所は自分で塞ぐのですが、一度プロに塞いでもらうと本当に楽です。
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