ネズミの罠をかけてもなかなネズミを捕獲できない。
殺鼠剤を仕掛けているけれどネズミが手を付ける気配がない方。
いまいちどネズミの好物をおさらいして、ネズミがよく食べる餌を探してみてはいかがでしょうか。
ネズミの種類はもちろん、同じ種類であっても個々の食の好みは違うようなので、捕獲したいネズミの好物を知ることは重要と思っています。
イエネズミは、ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミがいます。
それぞれのネズミに好物があり、一つの種類でも個体ごとに好みがあることもあることがわかっています。
今回はネズミが好む餌の傾向と、餌を仕掛け方のお話です。
ネズミが好む食べ物
ネズミは雑食なので、人間が食べるものなら何でも食べます。
人間が食べないようなもの、例えば石鹸や挿花や昆虫も食べます。
ですが、ねずみには好みがあるので、好物のものを見つけ出すのは成功の秘訣となります。
ネズミにはチーズのイメージがあります。一応食べなくはないですが、ネズミはそれほどチーズは好きではないようです。
あるプロの方はいつもパンの耳を使うと言います。
パンは日常的に食べられているものですし、ニオイがありますので種類を問わず、ネズミは良く食べます。
かぼちゃの種、さつまいも、油揚げ、魚肉ソーセージ、米、ドッグフード、ヒマワリの種なども好みです。
どうもネズミは油っぽいものも好きなようです。
レンジ周りの油を舐めに来ているネズミの動画を見たことがあります。
したがってスナック菓子や、天ぷらの衣のような小麦粉と油でできたものも好みます。
気持ち悪いですが、ネズミはゴキブリが好きなので、ネズミがいる環境ではゴキブリがいなくなるということも良く聞きます。
ドブネズミ
築地移転のドブネズミ問題の時に話題になりましたが、それはドブネズミの好物が、獣肉や魚介類など動物性たんぱく質だからです。ドブネズミを捕まえるときは魚肉ソーセージやさつま揚げを使うと良いでしょう。
ドッグフードやキャットフードはニオイがかなり強いのでおすすめです。
釣りで使う餌、魚粉、さなぎ粉も好きです。
クマネズミ
クマネズミはほとんどが雑食性ですが、どちらかと言えば穀物など植物性寄りの雑食です。
米・パン・イモ類が大好き。肉や魚介類などのたんぱく質を進んで食べることはあまりなく、イモ類やコメといった炭水化物を好んで食べます。また、果物類や乳製品も好みのようです。
トウモロコシ、粟、ヒエ、ヒマワリの種も好きです。
好きではありませんが、ソーセージといった加工食品やドッグフードやキャットフードも食べます。
ハツカネズミ
ハツカネズミの好物は、植物などの草や種子・ソーセージなどの加工食品。
種子が好きなので米、ヒマワリの種が好きなようです。
家ネズミ「ドブネズミ」「クマネズミ」「ハツカネズミ」の種類と特徴
ネズミが食べなれた餌を使う
もし、食べ物の食害があれば、食べられた(齧られた)食品を用いるのが一番確実です。
特に何かを用意するよりも、家の中にあるいつもネズミが食べなれたものを使う方が警戒心がなく成功率があがるようです。
特にクマネズミはかなり警戒心が強いので、見慣れない餌があると食べません。
普段から家にあるようなものを使いましょう。
ネズミに仕掛ける餌の量
ネズミに殺鼠剤をしかけるときや罠で捕らえるときは、まず周囲に食べ物がないかチェックします。
何もない状態にしてから仕掛けます。
本当に食べてほしいものに目を向かせるために、食べ物はきっちり保存できる容器にしまいましょう。
忘れがちなのが食べ物のくず。米やお菓子のくずが床に落ちていないかチェックを忘れずに。ネズミの身体から見たら、米粒数粒でも人間でいうおにぎりのようなものですので。
そして、ネズミに確実に食べさるには、餌の量を気を付けてください。
山盛りにエサを盛る必要はありません。
餌をやりすぎて「食べない」といってる人は案外多いものです。
ネズミの身体は小さいので、仕掛ける餌の量は豆粒1つで充分です。
ネズミに殺鼠剤や罠を仕掛けるコツ
一番大切なのは、ネズミの通り道に殺鼠剤や罠を仕掛けるということです。
ネズミは同じ場所を通る習性があるので、ネズミの通り道であるかは一番の重要ポイントとなります。
ネズミの通り道は「ラットサイン」と呼ばれる形跡があるものです。
齧り跡や糞や毛が落ちていたり、身体を擦るところに煤(すす)のような灰色~黒色の汚れが付いたり、糞や毛が落ちていたりします。
ラットサインを発見してから初めて殺鼠剤や罠をしかけます。
殺鼠剤にしろ罠にしろ、はじめは警戒心を溶くために、数回は仕掛けなしに餌を食べさせます。
ネズミがエサを食べるのを確認してからはじめて、本番を迎えるのがコツです。
忘れてしまいがちなのは、餌を仕掛けるときに人間のニオイ付けてしまいがちなこと。
ネズミはニオイで危険を察知します。
かならず手袋を使うか、箸で餌をしかけるかして、人間のニオイを極力つけないことです。
そして、人間が行かないような天井裏や床下などにしかけるときは、人間のニオイが付かないように、作業時間も短時間でするようにしたいものです。
余談ですが、罠にネズミがかかったら、キレイに洗ってしまいがちです。
もし、続けて他のネズミを捕えたいならば、使用した罠はざっと水でゆすぐくらいでOK。
ネズミの匂いが仲間のネズミを寄せ付けることもあるので、念入りに洗う必要はありません。
<まとめ>
ネズミの捕獲は簡単に思えて、いざ始めてみるとなかなか思うようにいかないものです。このブログがネズミ捕獲のヒントになることがあれば幸いです。
もし自分でやってみてどうしてもうまくいかなかったり、怖くて捕まえることができない方は、プロのネズミ駆除業者に相談すると良いでしょう。
見積もりは無料なので、何社か相談してみると良いですよ。