獰猛だけど駆除はしやすいドブネズミ

《PR》

獰猛だけど駆除はしやすいドブネズミドブネズミ

近年は住宅ではドブネズミの被害は減ってきているものの、都市周辺の再開発の影響で地中に生息しているドブネズミがすみかを追われて都心に出てきており、渋谷や新宿などの繁華街では、ドブネズミも頻繁に見られるようになってきました。

イエネズミと呼ばれる害獣としてのネズミは、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種類です。

今回はこの中の「ドブネズミ」に焦点を当ててみたいと思います。

ドブネズミの特徴

ドブネズミは他のイエネズミ(クマネズミ・ハツカネズミ)と比べると大柄のネズミです
個体差はありますが大きいものだと、子猫サイズのドブネズミも見られます。

見た目は丸い鼻と太い胴体、小さい耳が特徴的です。しっぽは頭と胴体を合わせた長さよりも短く、比較的動きは少ない傾向にあります。毛は全体的に赤褐色から灰褐色の色を帯びています。

体長:20から25センチメートル
体重:200から450グラム
丸い鼻と太い胴体、小さい耳
毛色は赤褐色から灰褐色

生息場所

どぶねずみの生息場所

屋内であれば雑居ビルの下層階や地下室、床下、台所まわり、排水周り、ビルの地下街、海鮮市場など、地面に近い場所に生息しています。
登ることは得意ではありませんので、高いところには行けません。

ドブネズミはクマネズミと違って低温には強く、北海道や富士山などの深雪地帯では、人家から離れた雪の下に棲むこともあるそうです。

ジメジメとした水場を好むドブネズミは野外にも屋内にも生息します。
その名の通り、水辺を好んで生息する習性があります。
側溝の中や、下水周り、土手、床下、床下、下水道などに生息します。

巣は屋外に作ることもありますが、多く土中に穴を掘って繁殖します。

サイクル

発生時期は10月~3月の寒い時期にかけて発生し、1月~2月の真冬にはピークとなります。

寿命は、野外で1-2年、飼育下で3年。
妊娠期間は21-24日。胎児数は1-18子で、平均8-9子を産みます。
生まれた子は生後20日ほどで離乳し、8-12週で性成熟し、次の子孫を作ります。
言い換えれば、3週間に一度9匹の子を産み、その9匹の子それぞれが20日後にまた9匹生むということ。

まさにネズミ算式に数を増やすのです。恐ろしいですね!

ドブネズミは哺乳類ではヒトに次いで最も増加した種だそうです。
南極大陸以外のすべての大陸に生息するようになった。稀な例外を除いて、ヒトの住む場所、特に都市部にはほぼドブネズミも生息すると言われています。

食性

ドブネズミもクマネズミと同様、雑食性ではありますが、好みの傾向としては動物食寄りで、魚介類や肉など動物質のものを好んで食べます。

ドブネズミは水分を多く必要とするネズミです。
その理由としては、動物質の餌、つまり高蛋白質の餌を好むため、その代謝終産物である窒素を尿として排出するために、水分を多く摂取しなければならないのです。

ドブネズミが水辺に生息するのはこのためでです。

ドブネズミは獰猛なネズミです。
獲物にすばやく獲物に食いつくことに適した、収縮速度の速い速筋の割合が非常に高いのだそうです。

「窮鼠猫を噛む」のことわざ通り、追い詰められたネズミが実際に猫を襲う目撃例はいっぱいあります。

ドブネズミはいつから日本に住んでいたの?

ドブネズミの原産地は、中央アジア、あるいはシベリア南部の湿地帯であり、比較的寒冷な環境を好みます。

ドブネズミの日本への渡来時期については、大化の改新のころ、室町時代など諸説があるのですが、弥生時代の遺跡から、クマネズミ属の骨片や歯が発見されており、更新世にはすでに分布していたとする説もあります。

ドブネズミの別名は七郎鼠(シチロウネズミ)、溝鼠(ミゾネズミ)、波止場鼠(ハトバネズミ)、茶色鼠(チャイロネズミ)、大黒鼠(ダイコクネズミ)といろいろあり、それだけ日本で古くから付き合ってきているネズミだというのを物語っています。

日本神話の因幡の白兎で知られる大国主命(おおくにぬしのみこと)は七福神の大黒天と同一視されています。
大黒天は白ネズミと米俵と一緒に登場しますし、ネズミは多産と豊穣のシンボルであり、ネズミを大事にすれば豊かになるという民間信仰もあります。

出雲神話ではネズミは冥界の主である出雲神話の大国主命のお使いととされています。
日本神話に出てくる「根の国」というのはすなわち「ネズミの国」と考えられています。

「鳴鏑の矢」を口にくわえて持ってきてくれた

獰猛だけど駆除はしやすいドブネズミ

罠であればドブネズミを捕えるには籠罠の方が適しています。

水辺を好むドブネズミ。

成獣で体長が約22~26cmと他のネズミの比べて大きい上、排水に生息することで身体が濡れているため、粘着トラップ(捕獲罠)から容易に脱出することができます。

そのため、ドブネズミの場合は粘着トラップ(捕獲罠)を中心とした方法では完全駆除はほぼ不可能といえます。

従って、罠は籠罠やギロチン式罠を用いるが良いのですが、それらはネズミを捕えたあとの処理をしなければならないので、抵抗がある方が多いのも事実です。

籠罠は、もしネズミが生きていたなら水に入れて溺れさせる必要があります。
ギロチン式罠は、罠からネズミを外す必要がありますので、これがまた怖いのです。

ドブネズミは殺鼠剤が効きやすいので、ドブネズミなら殺鼠剤を選ぶ方が良いでしょう。
ただし、殺鼠剤を使うとネズミがどこで死ぬかわからないので、死骸が腐ったり、壁の中など手が届かない場所で死んで、思わぬ工事をする羽目になったりもします。

ドブネズミの駆除はプロにお任せする方が、駆除の期間も少なく、嫌な思いをすることもないので、悪化するまえにプロのネズミ駆除業者を呼んでネズミ駆除をした方が確実です。