あっという間に数を増やすハツカネズミ

《PR》

あっという間に数を増やすハツカネズミネズミ雑学

日本の家屋で見られるネズミは、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種類です。

今回はこの中の「ハツカネズミ」に焦点を当ててみたいと思います。

ハツカネズミの成獣は頭から胴の長さが5~9㎝と他の家ネズミと比べて極端に小さいのが一番の特徴です

今の住宅でネズミ被害のなかではハツカネズミは被害例が少な目ではありますが、他のネズミと同じように、衛星的な被害や物を齧られるという物質的な被害という点では他のネズミと同様です。

ハツカネズミの有害性と被害

ハツカネズミの特徴

ハツカネズミは他のイエネズミ(クマネズミ・ドブネズミ)の中では一番小柄のネズミです。

小さい体をいかして、身のこなしは身軽で、綱渡りもできます。したがって開いている二階の窓から電線を伝って屋内に侵入したり、荷物の中に紛れ込んで侵入する例もあります。

体臭はかび臭く、鳴き声が甲高いのも特徴です。
ネズミ駆除業者は、ニオイでハツカネズミだということを判別できるそうです。

体長:6~10センチメートル
体重:10 – 25グラム
毛色は灰褐色、白色、灰色、褐色や黒色。

生息場所

ハツカネズミの生息場所は自然環境に隣接している建物に多い(農村環境など)傾向があります。
生息場所は草地、田畑、河原、土手、荒れ地、砂丘、家屋や店舗の周辺など。

主に郊外地域で発生するケースが多く、普段は草むらや畑、雑木林に潜み、寒さをしのぐためやエサを求めて建物内へ侵入します。

食品販売店や飲食店等では、客用出入口のドアのすき間や、シャッターと床のすき間などから店内へ侵入するケースが多くあります。

生後わずか35日で繁殖を始め、1頭から一度に約6頭の子ネズミを産みます。

サイクル

生後わずか35日で繁殖を始め、1頭から一度に約6頭の子ネズミを産みます。
ハツカネズミの名前の由来は「妊娠期間が20日程であるところから」。
実際にはもうちょっと長い35日です。

この分娩を年間に約6~10回繰り返します。

それでも繁殖能力が非常に高く、あっというまに数を増やしてしまうので油断禁物です。

繁殖期

野生下では春と秋であるが、生息環境によっては一年中繁殖することができる

寿命

約1~1.5年です。

発生時期

10月~3月の寒い時期にかけて発生し、1月~2月の真冬にはピークとなります。

食性

ハツカネズミは雑食性で種子や穀物類、雑草や花を好んで食べています。
また小型の昆虫類、ペットフードや家畜飼料などを食べます。
しばしば農業や家屋に被害をもたらすと考えられています

ハツカネズミは渇きに強いため、コンテナなどの荷物に潜んで移動し、世界の広い地域に分布しています。

糞の大きさ

米粒ほど小さく、両端が尖っています。独特のかび臭いニオイがあります。

身体能力

俊敏で綱渡りが得意、最大45cmまでジャンプすることができます。

習性

夜行性で、単独または家族で生活する。人家では家具の隙間などに巣を作ります。
河原や畑では、他の動物の掘った巣穴などを利用して生活しています。
一方で、実験用にも多用される面も持ちます。

病原菌などの感染症を媒介

ハツカネズミの有害性と被害

病原菌などの感染症を媒介

家の中に出るネズミの中ではクマネズミ類ほど危険ではないと言われているハツカネズミですが、油断は禁物です。
ハツカネズミは生活するうえで、天井裏やごみ置き場など不衛生な場所を徘徊しています。

ハツカネズミはサルモネラ症、レプトスピラ症(ワイル病)、ツツガムシ病、鼠咬症(そこうしょう)など、食中毒をはじめとする感染症を媒介します。

ただハツカネズミも他のネズミのように疾病を媒介しますが、クマネズミ類ほど危険でないとされています。

食材や商品をあさり齧る被害

ネズミはエサを求めて厨房や店頭、食材庫、倉庫などの食材、商品をあさります。精米や小麦粉、パン粉などが被害に合うことが多いようです。

ハツカネズミも他のネズミと同様、家の中の物を齧って破壊します。
げっ歯目は一生前歯が伸び続けるため、常に何か固いものをかじって歯を削らなければなりません。

家の中にある大切なものを齧って台無しにします。
私の知人宅では先祖代々大切にしていた掛け軸を齧られて、ボロボロにされてしまったと嘆いていました。

家具や家電がハツカネズミによってかじられれば、それらの資産的価値が下がるのはもちろんのこと、家電のコードなどの場合は火災につながるおそれもあります。

風評被害による経済的損失

ネズミのにおい、排泄物、あるいはネズミ自体が目に付くことで、顧客に不快感を与えることはいうまでもありません。

また、このような状況が風評被害を招き、結果的に大きな経済的損失につながる可能性もあります。衛生状況によっては行政による営業停止処分を招くリスクもあります。

ハツカネズミはいつから日本に住んでいたの?

ハツカネズミはいつから日本に住んでいたの?

ハツカネズミはユーラシア・アフリカ・オセアニア全域に生息していますが、自然分布域は判然としていません。

日本でも史前移入種として、島嶼(とうしょ)部を含む日本列島のほぼ全域に分布.

小さい体でどこからも侵入するハツカネズミ

ハツカネズミは、ドブネズミやクマネズミとは異なり、体格が小さく、学習能力が劣ります。そのため、粘着トラップ(捕獲罠)と殺鼠剤を設置することで駆除することができます。

一度建物に住み着いてしまうと侵入口の追求が難しく、繁殖能力が高いため、完全駆除は容易ではありません。

どのネズミもそうですが、侵入口を閉じない限りはネズミ被害はおわりません。
ハツカネズミは小さい体のため、侵入はたやすく、どこからでも用意なのがハツカネズミ。

プロの駆除業者の手を借りなければ完全駆除は難しいネズミです。