ネズミの被害は、食品汚染や病原菌をばらまくだけでなく、ダニもまたネズミによる被害の一つです。
知人の話です。
冬で、肌を露出する季節でもないのに、身体のあちこちに蚊のような虫刺されができ、それが猛烈に痒い。
しかも蚊より痒くて1週間してもひかない。
もともとアレルギー体質なので、心配して皮膚科に行って相談したところ、
「おうちでネズミを飼ってませんか?」と、と聞かれてしまったそうです。
その言葉で初めて家にネズミがいることに気が付いたといいます。
ネズミを駆除しない限りはこの痒みが続くと先生に言われ、大層がっかりしていました。
ダニ被害が発端で「家にネズミがいることに気付く」と、いうケースが意外に多いようですよ。
ネズミが媒介するダニとは
住宅の中で被害があるダニの種類は「イエダニ」と「ツメダニ」の2種類だといわれています。
そのうち、ネズミの身体に寄生しているダニは「イエダニ」と呼ばれているダニです。
イエダニの被害は一年中といわれています。
中でもジメジメした梅雨は被害が多いものの、ネズミが家に入り込みやすい冬もまたダニの被害に遭う季節と言えるでしょう。
ネズミから人間に移る
ネズミに寄生しているダニは、ネズミが死ぬと寄生先を失って次の宿主を探し、人間を吸血します。
殺鼠剤など、どこでネズミが死ぬかわからない場合、ネズミの死骸が管理できないので、知らず知らず天井裏や壁の中や床下にネズミが死んで、そのためにダニが大発生という自体が生まれたりします。
なので変なところで死なれないために、殺鼠剤を使用するときは必ず、粘着シートと設置することをおすすめします。
糞も発生源となる
さらにクマネズミだと移動しながら糞尿をするので、ネズミの移動ルートが壁の中だとするとそこにもまたダニの発生源が作られていることになります。
これではいくら掃除機をかけても、布団を干しても、発生源が手の届きにくい場所にあるのですから対処のしようがないことになります。
根本解決はネズミ駆除以外ない
残念ながら、ネズミ駆除をしない限り、ダニの被害は続きます。
ネズミは人間が気が付かないようにひっそりと家に住み着いています。
ネズミ算式に増えますので、気が付いたときには大所帯になっていたなんてことにならないように、少数のうちにしっかりと駆除しましょう。
ネズミを駆除するには、罠などを用いて自分で駆除する方法と、ネズミ駆除の業者に依頼する方法があります。
ダニに刺されたときの症状
ダニに刺された(食われた)ことありますか?
猛烈な痒さ
刺された跡は蚊のものと大して変わらないですが、蚊に刺されるよりも痒みがひどく、そうですね10倍は痒いでしょうか。
そう考えると蚊の痒みなんてお子ちゃまです。
1週間~10日くらい猛烈な痒さが続きます。
痒いので掻きむしることがあり、そうするとさらに痒さが長引いたり、掻いたところから黴菌が入り炎症となり、二次的な被害に遭ったりしがちです。
アレルギー
ダニもまた人によってひどいアレルギー症状を引き起こします。
花粉症と同じように、鼻や気管支や皮膚や目などに症状がでます。
さらに怖いのがアナフィラキシーショックになることがあるということ。
ダニで死ぬほどのアレルギー症状が出ることはほとんどないとされますが、万が一のことがあれば命にかかわりますので、医療機関に相談することをおすすめします。
ダニに刺されたときの対処法
それはそれは猛烈な痒みが襲ってくるダニ。
時が来れば自然に治まりますが、できればなんとか楽になりたい。
そんなときは以下の対処法を試してみてくださいね。
ステロイド系の外用薬
ダニや蚊の痒みはアレルギー反応なので、抗ヒスタミン薬がよろしいのだとか。
我が家は「ムヒアルファEX」を常備しているので、蚊でもダニでも無刺され系の強い味方です。
炎症を抑えるステロイドとアレルギー反応を抑える抗ヒスタミンが配合しているので、普通のムヒよりはお高いですがこちらの方が有能です。
掻かない
蚊のかきむしり防止のシートでも絆創膏でもなにか貼れば掻かずにすみます。
とにかく掻かないことが早く治す道なのはたしか。
冷やす
とにかく痒い痒いダニの刺され跡は、冷やすのも有効です。
その場合、氷だと外した時にかえって痒くなるので、冷たいお絞りくらいがちょうどよろしいかと。
湿布も良いかもしれませんね。いろいろ試してみてください。
病院で診てもらう
ダニに刺されたらもちろん病院で診てもらうのが一番です。
アレルギー反応なので、万が一ひどくなることも考えられますので、皮膚科に行くのが一番です。
かゆみ止めの飲み薬も処方してもらえるかもしれません。
ダニを撃退する方法
根本解決はネズミの駆除
元を断たないと根本解決になりませんので、第一番先にすべきは何と言ってもネズミ駆除です。
それ以外に、ダニの根本的な解決はありません。
ネズミ駆除ははっきり言ってプロにお任せした方が楽。断然楽です。
自分でDYIでネズミ駆除するのもある程度はできますが、何年もかかるのを思えば、それだって費用がバカにならないのですから、できるだけ早く鼠駆除のプロに任せてネズミを撲滅しましょう。
対処療法
以下は、あくまでも対処療法ですので、発生源をなくさない限り続くと思って良いです。
バルサン
煙や霧タイプいろいろあります。
煙タイプは火災報知器に覆いをする必用があります。
バルサンをする前と後で、掃除機をかけたり、パソコンなどの電子機器は覆いをしたり、かなり気を使います。
そもそも1年で4回バルサンを焚かないとイエダニに効果がないといわれているので、ものすごく面倒です。
熱を加える
ダニは50度以上の環境に20~30分おくことでで死滅するといわれています。
それ以上の温度だともっと早く死にます。
つまり布団乾燥機や、布団を夏の車の中に入れる、スチームドライヤーなどが考えられます。
ダニは移動しますので、布団の表裏を熱することと、終わったあと必ず掃除機をかけることを忘れずに。
コインランドリー
おすすめなのは、コインランドリーで布団を洗って乾燥機をかけてしまうこと。
これなら簡単にに熱することができます。
ダニ入り布団でどうしようもなくなった時に、やってみる価値はあるかと思います。ダニを気にすることなく安眠できますよ。
ダニ対策でネズミを疑うその理由
「ダニ」と一口に言ってもいくつか種類があります。
家の仲に住んでいて、私達の身近にいるのがヒョウヒダニ(チリダニ)類・コナダニ類・ツメダニ類。
その中でネズミが運んでい来るのは「イエダニ」です。
ダニに刺された(噛まれた)ときはネズミの存在を疑えと言うのはこのことからです。
今回はイエダニのお話です。
いささか痒くなりそうな話ですが、どうぞお付き合いください。
ペストを始めはネズミが運んでくる病気の多くはダニからの感染と言われています。
ダニだけ駆除しても、元のネズミを駆除しない限りはエンドレスでやってきますので、ダニとネズミはセットで対策をする必用があります。
イエダニの特徴
ネズミの体や巣に生息。
宿主のネズミが死んだ場合や、ネズミの巣内で大発生した場合等に、移動して人も吸血する。
夜間に吸血。5月頃から発生、6~9月が発生の最盛期。
エコロジー
吸血性であり、生涯それ以外の餌は摂りません。
本来の宿主はクマネズミであるが、ヒトからも頻繁に血を吸う。またドブネズミも宿主となることがあります。
吸血は雌雄とも行い、雌成虫はネズミから吸血した後に宿主を離れ、新しい宿主を探して人に向かいます。
またネズミの巣の中で数日の間に20個ほどの卵を産むので、10匹いたら200個、100匹なら2000個ということになりますね。
普通はネズミに付いているのですが、吸血しない時期にはその巣中に潜んでいます。
ネズミの巣内で個体数が増加すると巣を離れるものが現れ、ヒトを刺すようになるため、ネズミの巣を見つけたらきれいに消毒しなくてはなりません。
ネズミが死んだ際にもダニが這い出し、被害が出るためです。
また、ネズミの子が巣立った後にも被害が出やすいので、断熱材などに巣を作られた場合は断熱材ごと交換しなくてはいけません。
直接の被害
直接の被害はイエダニに噛まれることです。
刺されると激しい痒みを伴う小発赤、発疹を生じます。
症状はアレルギー反応により、従って噛まれた経験によっても変化します。
場所はへそ周辺の腹部、脇の下、陰部などに被害が起きやすく、また小児や女性では症状が激しく、また襲われやすいようです。
同じ家族の中でも反応の程度は大きく違うことは珍しくなく、しかし大抵は1週間程度で症状は治まることが多いようです。
間接的な被害
病原体を媒介する可能性があります。
ネズミは人の食べ物を齧ったり、台所などを不衛生な身体で徘徊したり、糞を落としたり、気が付かないうちに汚染してまわります。
発疹熱リケッチア、再帰熱やペストの病原体を保有することもあると言われています。
屋内にいるその他のダニ
イエダニ以外にも、屋内にいるダニの種類は以下があります。
ヒョウヒダニ(チリダニ)
ほぼ1年中見られるダニで、じゅうたんや家具等に多く発生します。
大発生した際、このダニの体や死骸、糞(フン)がアレルギー性疾患の原因(アレルゲン)となりますが、人を刺すことはありません。
温度20~30℃、湿度60~80%の高温多湿を好む。
コナダニ
梅雨時、秋口に増殖、高温多湿を好み、繁殖力が極めて旺盛なダニです。人を刺すことはありませんが、大発生するとコナダニを捕食するツメダニが増殖し、そのツメダニによる刺咬被害が出るため間接的に被害が出ます。低温に強いコナダニの繁殖を抑えるには湿度を下げることが有効です。
ツメダニ
梅雨時、秋口に増殖するダニで、8~9月は特に被害が増加します。
他のダニやチャタテムシ等を捕食するため、餌になる虫が増えると、ツメダニも多く発生するようになります。
吸血はしませんが、稀に間違って人を刺し体液を吸うため、刺咬症の原因になることもあります。
トリサシダニ
家の軒下や雨戸、換気扇、ベランダ、屋根瓦のすき間などにスズメやムクドリなどの野鳥が巣を作ることがあります。
ヒナが巣立ち空き巣になるとトリサシダニが這い出してきて(5月~7月)人を吸血します。
ネズミにつくイエダニによく似ています。
ダニの駆除のポイント
まずはネズミなど害獣の駆除から
ネズミの駆除をしない限りはエンドレスでダニ被害がおこります。
ダニの宿主であるネズミが死ぬと、ダニは新しい宿主を探して人に向かってきますので、ネズミが死んだ場合は必ず撤去しましょう。
罠にかかったネズミを処分するときは、まずは殺虫剤(ゴキブリ用殺虫剤などの手近にあるものでOK)をかけてから、手袋や火ばさみトングなどを用いてビニール袋に入れましょう。
殺虫剤・くん煙剤
ダニは掃除機をかけることである程度の数は減らせますが、隙間に入り込んだダニには殺虫スプレーやバルサンなどのくん煙剤が便利です。
ネズミ駆除とダニ駆除はプロにお任せ
ネズミ駆除業者はオプションになることが多いと思いますが、ダニ駆除や消毒をしてくれますので、プロの手を借りるのが一番安心です。
また天井裏や壁の中など、簡単に手の届かない場所でネズミが死んでいることもある場合、素人ではお手上げのことが多いものです。
特に梅雨や夏の物が腐りやすい時期はネズミの死骸もあっという間に腐りますので、そうなるとウジも湧きますし被害は甚大になりえます。
迷わずにプロの手を借りましょう。
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ノミの大発生に注意
今年はノミが大発生しているそうです。
ノミは犬猫はもちろん、ネズミにも、そして人間にも寄生しますのでご注意を。
ノミに刺されると、というか吸血されるとひどい痒みが何日も続きます。
刺すのは1か所だけではなく、複数個所を刺す特徴がありますので、皮膚の上に刺され跡が点々とあればノミの可能性大です。
ネズミ被害で代表的なものはダニですが、やつらはノミも運びます。
主であるネズミが死んでしまうと血液を必要とする事から人などへ感染症を媒介することも考えられるので注意が必要です。
ノミの間接的な被害
基本的に血を吸うために身体に付き、動物間を渡り歩いているので困ったことに病気を媒介します。
ちなみに一説ではペストはネズミのノミが媒介すると言われています。
だいたいなんでもそうですが、複数の生き物の間を渡り歩くものは病気を媒介することになっているのです。
蚊・ダニ・ノミは噛まれないようにしなくてはなりません。
けれど、ノミの被害は刺されることの直接被害もありますが、何より病気を媒介する可能性がある危険の方が怖いです。
ノミに刺されると猛烈に痒く、しかも痒い期間が長いため、注意していてもついつい掻いてしまいがちです。そこから黴菌が入り込み化膿してしまうことがあります。
さらに怖いのは蜂窩織炎や丹毒、ノミアレルギーといった命にもかかわる病気になる可能性もありますので、たかがノミと軽く考えてはいけません。
ノミの種類
ノミは世界で2000種類以上、日本でも70種類ぐらいのノミの種類がいるといわれており、犬、猫、人間などの恒温動物に寄生して吸血しながら生きています。
ネコノミ・イヌノミ・ヒトノミ・ネズミノミなどいろいろな種類がありますが、最近ではネコノミが多いそうです。
メスは庭や公園などの土のある所に卵を産み、そこで幼虫が育ってサナギになり、やがて成虫が現れます。
動物が通りかかると地面からジャンプして飛びつき吸血します。
蚊とは違い、ノミはオスもメスも吸血します。
宿主となる動物の排出する二酸化炭素・温度・影・振動…などを感知し、自慢のジャンプ力を活かして勢いよく飛びついてきます。
ノミの被害を防ぐには
ノミは動物の体表に吸血し、寄生して48時間後には卵を産みます。
身体に卵を産み付けるなんて気持ち悪いですが、ノミの卵は27℃以上の温度が苦手で体温では高いため宿主の体にとどまらず、畳やカーペット、床などに落ちるようになっています。
落ちた周辺にあるゴミなどを餌として卵→幼虫→蛹→成虫になります。
従って、小まめに掃除機をかけることがノミの被害防止に役立ちます。
ノミの被害は主に足もとが多いのが特徴です。そのため素足よりズボンを履くことにより被害を防ぐことができます。
犬や猫を飼っているなら、定期的に予防薬を用いてノミ予防をしますので、対処法があります。
ちなみに私は、自宅の飼い猫はもちろん、家の周りにいる野良猫にもノミの薬をやってます。
が、対処法がない野生動物はそういうわけにはいきません。
お家や周辺にネズミやハクビシンなど、野生動物がいればノミを持っていることが考えられます。
駆除できるものは駆除する、あるいはノミを持つ動物は家に近寄らせないようにしましょう。
ペスト菌を運ぶネズミはクマネズミです。
ドブネズミはペストに強いとは言われていますが、他の伝染病を媒介する可能性はありますので、やはり駆除しなければなりません。
新型コロナをはじめ、よくわからない疫病が蔓延するかもしれない昨今、どんな病気を持つかわからないネズミは駆除して、寄せ付けない対策をすることが大切です。
家の中や家の周りには、物を置かず整理整頓を心がけ、ネズミをはじめ動物の食べ物になるゴミは置かないなど、日々のちょっとした気遣いが対策に直結します。
ネズミ駆除をするには市販の罠や殺鼠剤を用いて自分で駆除するか、プロのネズミ駆除業者に依頼するかの方法に分かれます。
出典:
イエダニの虫刺され
東京都ペストコントロール協会
ダニの生態・種類 アース製薬
虫さされチェック | 東京2020 | アース製薬
ノミ|Wikipedia